思い出のマーニー

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思い出のマーニーを観てきた。 ジブリ映画を映画館で観るのは、ハウル以来。 ローカルな映画館のレイトショーだったので、人が少なくて、良い席で観れてとても良かった。

予告などから予想されるような、かわいい女の子ふたりがきゃっきゃうふふする場面はちょっとむずがゆかったりしたけれど、幻想的で、切なくて、ちょっと怖いけど優しい物語で、ラストには思わず涙ぐんでしまった。 現実とそうでない世界の区別が曖昧で、終始狐につままれたたような、不思議な感覚だった。

冒頭から、12歳の頃、私も自分のことがきらいだったなぁ、と懐かしく思い出したり。 今でこそ、誰々のようになりたい、とか身近な人と自分を比較して劣等感に苛まれるようなことはないけれど、思春期はコンプレックスの塊だったし、自分にないものを持つ女の子たちが羨ましかったりしたものだ。

「許すこと」と「受け入れること」を知った、主人公の成長にぐっときたのと、私にとってのマーニーだった人たちに感謝したくなった。 多くの女性にとって、かつての(もしくは現在の)自分と重ねて感情移入することができる、優しい映画だと思う。

原作も評判が良いので、目下読み進めているところ。